商品名(英語名および日本名)
HycamtinTM:ハイカムチン注射剤
薬剤のご紹介
- 細胞サイクルにて作用し、I型トポイソメラーゼ第一型酵素の抑制作用によって細胞のDNAを断裂させます。卵巣がん及び小細胞肺がんの第二選択療法に用いられます。
注射方法について
- 点滴静脈注射。
注射時の注意事項
- 妊娠中または授乳中の方は使用できません。
- 注入後は血球数が減少することから、感染や出血しやすくなります。すでに感染している方との接触及び衝撃や負傷などに注意してください。
- 薬剤の投与期間中はワクチンの作用が失われることから、H1N1インフルエンザワクチンや麻疹ワクチンなどの「弱毒化」ワクチンを注射しないでください。
- 異常な呼吸困難、せき、酸欠、発熱などがあらわれた場合は、ただちに率先して医療スタッフにお伝えください。
起こりうる副作用
- 骨髄抑制:血球数の減少により、この期間中は感染防止に注意しなければなりません。
- 胃腸の不快感:悪心、嘔吐。制吐剤で和らげることができます。
- 抜け毛:この症状はほぼすべての方にあらわれれます。事前に帽子、ウィッグなどのアクセサリーを準備するようおすすめします。
- 厳重なアレルギー反応:顔や手の腫れ、胸苦しさ、呼吸困難、せき、不整脈。
通常時の飲食に関する注意事項
- 飲酒には薬物の副作用を強める働きがあることから、飲酒しないでください。
- 市販薬や漢方薬またはビタミンのタブレットを服用している場合は、事前に医師におつたえください。