商品名(英語名および日本名)
Alkeran®:アルケラン注射剤
薬剤のご紹介
- アルケラン注射剤は強力な骨髄抑制剤です。単独またはその他の化学療法の薬剤と併せて用いられます。現在台湾の健康保険では悪性黒色腫、悪性軟部腫瘍、多発性骨髄腫、卵巣がん、神経芽細胞腫への治療が承認されています。実際の応用は医師の主に臨床経験に従い行われます。
注射方法について
- 点滴静脈注射。薬剤の準備から点滴注射がすべて完了するまで、全体の投与時間が1.5時間を超えないようおすすめします。
注射時の注意事項
- 妊娠中または妊娠を計画中、授乳中の場合は、事前に担当医にお伝えください。治療期間中は妊娠防止のため、しっかりと避妊措置を取ってください。
- 腎臓疾患にり患している場合は、事前に担当医にお伝えください。
- 注入後は血球数が減少することから、感染や出血しやすくなります。すでに感染している方との接触及び衝撃や負傷などに注意してください。
- 薬剤投与期間、いかなるワクチンも接種してはなりません。免疫機能の低下により感染する恐れがあります。
- 薬剤投与期間、ステロイド、免疫抑制剤、化学療法の薬剤または抗生物質を使用している場合は、薬効への影響防止のため、事前に医師にお伝えください。
- 薬剤投与期間は口腔内で炎症、腫れものや刺すような痛みの感覚があらわれやすくなります。口腔内を徹底的に清潔に保つようにしてください。
起こりうる副作用
- 骨髄抑制:薬剤により白血球数の減少、血小板の減少及び貧血の症状があらわれる可能性があります。
- 筋肉、関節の不快感:筋肉の痛み、筋肉の萎縮、筋線維症、血中のクレアチンキナーゼ濃度の上昇などの症状があらわれる可能性があります。
- 胃腸の不快感:悪心、嘔吐や下痢などの症状は通常軽微から中度です。医師による制吐剤の処方で改善させることができます。
- 抜け毛:この症状はほぼすべての方にあらわれれます。事前に帽子、ウィッグなどのアクセサリーを準備すうようおすすめします。
- 腎機能の損傷:腎臓疾患にり患している方は血中尿素の濃度が一時的にあきらかに向上する症状があらわれやすくなります。
- インフュージョン・リアクション:注射箇所に一時的に温熱感や刺すような痛みを感じることがあります。
- 卵巣機能の抑制:閉経前期の女性には閉経の現象があらわれる可能性があります。
- 薬剤投与期間中に以下のいかなる症状があらわれた場合も、ただちに医師にお伝えください。
- 心拍数が減少や遅くなるまたは不規則になる、呼吸困難、のどの痛み、浮腫。
- 皮膚の発疹、じんましん。
- 原因不明の青あざまたは出血、血尿。
- 皮膚や目の黄ばみ、発熱、意識混濁。
通常時の飲食に関する注意事項
- 飲酒には薬物の副作用を強める働きがあることから、飲酒しないでください。
- 市販薬や漢方薬またはビタミンのタブレットを服用している場合は、事前に医師にお伝えください。