商品名(英語名および日本名)
Kyprolis®:カイプロリス冷結乾燥注射剤
薬剤のご紹介
- デキサメタゾン(dexamethasone)との併用またはレナリドミド(lenalidomide)及びデキサメタゾン(dexamethasone)と併せて用いられます。以前1から3種の療法を用いたことのある再発性または難治性多発性骨髄腫患者に用いられます。
注射方法について
- 点滴静脈注射。ゆっくり時間をかけて投与する必要があります。
注射時の注意事項
- 妊娠中または授乳中は使用できません。
- 初めての治療サイクルでの投薬前には、必ず水分補給をしなければなりません。
- 以下の疾患をり患している場合は、事前に医師にお伝えください:
- エイズ、カポジ肉腫。
- 心臓疾患。
- 高血圧。
- 肝臓疾患。
- 注入後は血球数が減少することから、感染や出血しやすくなります。すでに感染している方との接触及び衝撃や負傷などに注意してください。
- 薬剤の投与期間中はワクチンの作用が失われることから、H1N1インフルエンザワクチンや麻疹ワクチンなどの「弱毒化」ワクチンを注射しないでください。
起こりうる副作用
- インフュージョンリアクション:症状には発熱、震え、関節痛、筋肉痛、顔の紅潮、顔の浮腫、嘔吐、無力、頻呼吸、低血圧、昏睡、胸苦しさや狭心症が含まれます。これらの反応は投薬後ただちにあらわれるか、または24時間後にあらわれます。インフュージョンリアクションがあらわれた場合はただちに医師の診療を受診してください。
- 治療期間中は肝機能を観察する必要があります。
- 肺毒性:呼吸困難があらわれた場合は、呼吸困難の低度を評価する必要があります。
- 治療期間中は血圧を観察する必要があります。高血圧や極めて高い血圧があらわれた場合は、医師の評価が必要になります。
- 骨髄抑制:血小板の減少、貧血、リンパ球が少なすぎる、白血球及び好中球が少なすぎる。
- 心臓毒性:心拍停止による死亡の報告があります。
- 可逆性後頭葉白質脳症。
- 免疫性血小板減少性紫斑病/溶血性尿毒症症候群の疑いのある症状があらわれた場合は、ただちに薬剤の使用を停止しなければなりません。
- 胃腸:悪心、下痢、嘔吐、便秘、食欲不振があらわれやすくなります。
- 中秋神経系:疲労、発熱、頭痛、不眠、震え、めまいがあらわれやすくなります。
- 神経筋疾患と骨:背中の痛み、関節痛、筋肉のけいれん、末端神経の病変、虚弱、四肢の痛み。
通常時の飲食に関する注意事項
- 飲酒には薬物の副作用を強める働きがあることから、飲酒しないでください。
- 市販薬や漢方薬またはビタミンのタブレットを服用している場合は、事前に医師にお伝えください。