商品名(英語名および日本名)
Fytosid®:Fytosid静脈注射液。
薬剤のご紹介
- 本薬剤は主に精巣腫瘍、肺がん、リンパ腫、非リンパ性白血病及びその他の種類のがんを含む特定の腫瘍や疾患の治療に用いられます。またしばしばその他の薬物と併せて用いられます。
注射方法について
- 点滴静脈注射。
注射時の注意事項
- 10~30%の患者に嘔吐の症状があらわれます。
- 通常白血球は投与後7~14日以内に最低数に達します。発熱、震え、のどの痛みなど、いかなる感染の症状がみられる場合も、迅速に医師の診察を受けるようにしてください。
- 血小板の減少及び貧血の症状を引き起こす可能性があります。体に小さな紫色の斑点や小さな出血点がないかに注意してください。
- 疲れやすくなります。
- 治療期間中授乳してはなりません。
- 治療期間中は避妊措置をとり、妊娠を防止しなければなりません。治療前にすでに妊娠している場合は医師にお伝えください。
- いかなるワクチンを接種する前にも、事前に医師にお伝えください。
起こりうる副作用
- 心臓関連の副作用:注入速度が速すぎる場合には低血圧を引き起こす可能性があります。注入速度を落とす、または一時的に薬剤を停止することでほとんどの場合、症状は和らぎます。
- 皮膚関連の副作用:抜け毛、発疹。
- 胃腸関連の副作用:悪心及び嘔吐、食欲不振、下痢、口腔内の粘膜の損傷、腹痛。経口投与のタブレットを服用している場合は、口腔内の粘膜の損傷があらわれたら、すぐに使用を停止して医師に連絡してください。
- 肝臓関連の副作用:肝機能指数が上昇します。薬剤の投与を停止すれば回復します。
- 免疫システムへの副作用:アレルギー反応。発生する可能性のある症状は以下の通り:悪寒、発熱、心拍数が速すぎる、気管支けいれん、呼吸困難と低血圧。上述の症状がみられる場合は、ただちに医療スタッフに連絡し処置を受けてください。
- 神経系への副作用:末端神経の病変。
- 呼吸器系への副作用:呼吸困難、気管支けいれん、肺炎。
通常時の飲食に関する注意事項
- 飲酒はお控えください。飲酒には薬物の副作用を強める働きがあります。
- 市販薬や漢方薬またはビタミンのタブレットを服用している場合は、事前に医師に伝えてください。