商品名(英語名および日本名)
Kemocarb®:Kemocarb静脈注射液
薬剤のご紹介
- 白金化合物を含む抗がん物の一種で、その他の薬剤と併用できます。卵巣がん及びその他の様々ながん治療に用いられています。
注射方法について
- 点滴静脈注射。
注射時の注意事項
- カルボプラチンやその他のプラチナ類製品へのアレルギーがある場合、本薬剤の使用は望ましくありません。
- 腎機能不全をり患している方は使用後、重篤な骨髄抑制の発生確率が向上します。生理状況に基づき用量を調整する必要があります。
- 注入後は血球数が減少することから、感染や出血しやすくなります。すでに感染している方との接触及び衝撃や負傷などに注意してください。
- 薬剤の投与期間中はワクチンの作用が失われることから、H1N1インフルエンザワクチンや麻疹ワクチンなどの「弱毒化」ワクチンを注射しないでください。
起こりうる副作用
- 骨髄抑制:白血球数を減少させる作用があることから、この期間中は感染への注意が必要となります。また血小板数を減少させる作用があるため、出血しやすくなります。負傷しないよう注意してください。
- 胃腸の不快感:悪心、嘔吐は制吐薬の使用により症状を軽減できます。
- 腎機能の損傷:大量の液体点滴注射及び利尿剤を使用することで、強制的に利尿作用を促すことができます。
- 抜け毛:この症状はほぼすべての方にあらわれます。事前に帽子、ウィッグなどのアクセサリーの準備するようおすすめします。
通常時の飲食に関する注意事項
- 飲酒には薬物の副作用を強める働きがあることから、飲酒しないでください。
- 市販薬や漢方薬またはビタミンのタブレットを服用している場合は、事前に医師にお伝えください。