喉仏の隆起は男性の特徴の一つですが、喉仏が目立つ女性に、またはのどのラインを柔らかくしたい人に対し、困ります。思春期を過ぎて、甲状軟骨の形状が固定されると、ホルモン療法を受けでも軟骨の形状が変わりません。手術は唯一の手段です。
最近まで、喉仏切除手術はのどの外から切開して、手術の傷跡をあごと首の間に隠れるような方法ですが、完全になくすことができませんでした。
但し、今は低侵襲喉仏切除手術という選択肢があります。口内視鏡で手術を行い、手術中に視野が明るく手術の安定度と精度が高まります。更に傷跡を口腔内に隠れて、喉仏の隆起が目立たなく、のどのラインが柔らかくなります。手術の回復時間も短縮します。低侵襲喉仏切除手術は新時代のチョイスです。
手術適応症
- 手術で喉仏を目立ちません。
手術目標と方法
- 傷跡箇所:口腔内下唇と歯の境界。
- 麻酔:全身麻酔。
- 手術時間:約4-6時間。
- 手術目標:甲状軟骨隆起を削って低くします。男性特徴が目立たないようにします。
術後ケア
- あごの皮下軟部組織の癒合のため、一週間に弾性包帯で固定します。
手術メリット・デメリット
- メリット:外から手術の傷跡が見えません。
- デメリット:手術時間が長く、合併症が起きる可能性があります。
可能合併症
- 声がれ:甲狀軟骨を削りすぎが一番の原因です。手術の時、内視鏡で声帯の位置を確認して、声がれのリスクを下げます。
- 皮下気腫:手術のスペースを確保するため、皮下へ炭酸ガスを注入します。しかし少量の炭酸ガスは首または胸上の皮下に入り込み、痛みが起こる可能性があります。主に手術後1週間に改善します。
- 手術後皮下出血(あざ):1か月前後に治癒します。
- 下唇感覚異常:手術中に下歯槽神経を影響して、手術後に感覚異常の恐れがあります。約9割の人は遅くでも手術後1年に改善します。
中国医薬大学付設医院(台北内湖、新竹、台中)
美容外科 施秉庚 医師