羊水検査とは
羊水検査とは、妊娠16~20週の間に行う検査です。方法として、超音波(エコー)検査で胎児の状況を確認し、穿刺針を用いて妊婦のお腹に刺して羊膜腔中の羊水約20~30C.Cを採取することです。羊水の中の胎児の細胞を回収、培養したうえで、胎児の染色体に異常かどうかを調べます。確診率は99%です。
染色体異常疾患の中に、最も多くのはダウン症です。ダウン症はヒトの21番染色体が普通より1本多く存在します。ダウン症の方は知的障害、先天性心疾患などの症状をよく見られています。妊婦さんの年齢が上がるほどダウン症の確率は高くなる。これを踏まえて、現在、衛生署の政策として34歳以上の妊婦さんに羊水検査で胎児の染色体を調べることをお奨めです。
- 正常女性の染色体核型
羊水検査のリスク
羊水検査を受けることに伴って多少のリスクが存在しています。受けた後にお腹に違和感、不正出血などの軽い症状を起こします。他には前期破水、絨毛膜羊膜炎による流産、死産の恐れもあります。統計データによると、羊水検査の流産率は0.001%~0.003%です。
どんな方に羊水検査を受けることをおすすめですか?
- 34歳を超える妊婦。
- ダウン症スクリーニング検査でハイリスクな方。(>1/270)
- 妊婦さんは染色体異常または先天異常胎児を妊娠・出産した。
- 本人または配偶者の染色体異常あるいは遺伝性疾患の保因者。
- ダウン症または染色体異常の患者を持つ家族。
- エコー検査で異常を疑う胎児。
現在、羊水検査の費用は健保適用外です。当院の羊水検査費用は10000台湾ドル、自費になります。上記の条件を満たす方に対する、衛福部から5000台湾ドルの補助金を支給します。補助金の申請手続きは当院が行うので、会計する際に補助金を差し引かれます。
羊水検査を受けた後の注意事項
- 羊水検査を受けた後に、穿刺針が刺したところに軽い痛みを感じるのは正常となります。また、お腹が張り、子宮収縮などの症状を出る可能性があります。頻繁かつ規則(子宮収縮は1時間に4回以上)でなければ、しばらく安静してから、症状がおさまります。
- 羊水検査を受けた当日、ごゆっくり休んでください。長時間立つ、歩く、重いものを持つ(5キロ以上)、子供を抱っこすることをやめてください。疲労すぎないように心掛けましょう。1週間内に性交渉、旅行、過激な運動を避けてください。
- お腹に貼った絆創膏を当日のお風呂の時にとってください。食事は普段通りにしてください。医者さんから薬を出す場合は、指示通り飲んでください
- お腹の張り、鈍い痛みが規則的に来たり、膣から不正出血、水のような液体を漏れたり、お腹が激痛になったり、発熱したりする場合、直接に立夫医療ビル7階の分娩室で検査を受けてください(受診手続き不要)。分娩室電話番号:04-22026083(24時間対応)
検査結果
- 検査結果は約2~3週間かかります。次の検診の時に検査結果を説明します。また担当医の指示時間により電話で検査結果を確認します。
- ヒトの23対染色体は何万個のDNAを持っています。一般的な羊水検査は胎児の染色体の数の異常、染色体転座、5Mbより大きい欠失を検査できます。但し、5Mbより小さい欠失、遺伝的欠陥に関しては、アレイCGH(自費診断18000円)または遺伝子診断しか検査できません。
- 染色体検査は上唇裂、顎裂、先天性心疾患などの胎児形態異常を検査できないため、羊水検査の結果が正常となっても、胎児が遺伝的欠陥又は形態異常の可能性を排除できません。