良好な血糖制限は健康を保って合併症を予防できます。より良い生活を送って寿命を伸ばします。
ヘモグロビン ( HbA1c )
- ヘモグロビンは赤血球の中に存在するタンパク質です。酸素を運搬して二酸化炭素を排出する役割を担ぎます。ブドウ糖はヘモグロビンに結合します。一度結合するとヘモグロビンを破壊されるまで体の中に循環します。ヘモグロビンの平均寿命は4ヶ月があります。ブドウ糖に結合されたヘモグロビンはヘモグロビンA1c(HbA1c)と呼ばれます。
- 血糖は高ければ高いほど、ヘモグロビンに結合するブドウ糖も多くなります。HbA1cは「血糖の平均値」といい、採血前の3~4ヶ月内の血糖コントロールの状況を示すことができます。実に、HbA1cは単なる血糖の平均値だけではなく、一定時間の加重平均値も反映します。例として、5月1日に測ったHbA1cの中の50%は前月(4月)の血糖濃度で算出されました。25%は前々月(3月)の血糖濃度で算出されました。最後に残った25%は2月と1月の血糖濃度で算出されました。HbA1cはA1cと略されます。HbA1cの目標値は7 %以下です。
- HbA1cは血糖値管理の唯一の指標ではありません。インスリン投与量の調整の単一基準でもありません。
- 最初の糖尿病を治療する時に、HbA1c検査を行うべきと思います。次に3ヶ月1回の頻度で検査を受けます。勿論、血糖コントロールのいい患者に対して、担当医が状況によって検査の頻度を減らすことができます。
- HbA1cを測定することによって患者さんが持っている血糖測定機の正確度を確認することができます。治療法は有効するかどうかを把握できるし、治療計画の違いも示すことができます。最も重要なのは、過去3∼4ヶ月の血糖コントロールの状態を反映できます。
ヘモグロビンA1c ( HbA1c ) と血糖値平均値の対照表
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ヘモグロビンA1c
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血糖値平均値
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HbA1c (%)
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mmol/l
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mg/dL
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5
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5.4
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97
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6
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7.0
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126
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7
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8.6
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154
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8
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10.2
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183
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9
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11.8
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212
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10
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13.4
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240
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11
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14.9
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269
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12
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16.6
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298
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健康の方の血糖値
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空腹時血糖値
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70-100 mg/dL
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食後2時間血糖値
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< 140 mg/dL
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HbA1c
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<5.7 %
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成人糖尿病の血糖、血圧、高脂血症の制限目標
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ヘモグロビンA1c ( HbA1c )
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< 7 %
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食前血糖値( AC Sugar )
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80 - 130 mg/dL
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食後2時間血糖値( PC Sugar )
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< 160 mg/dL
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血圧 ( BP )
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< 130 /80 mg/Hg
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LDLコレステロール( LDL-Cholesterol )
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< 100 mg/dL
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トリアシルグリセロール ( Triglyceride )
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< 150 mg/dL
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HDLコレステロール ( HDL-Cholesterol )
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男 : > 40 mg/dL
女 : > 50 mg/dL
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- 血糖値のコントロールは患者を考慮して個別に目標を設定してください。ヘモグロビン< 7 %は低血糖のない状態での目標です。血糖値を制限中に、低血糖の症状があれば、直ちに担当医に連絡して、治療法または食事を調整してください。
- 食前血糖値とHbA1c不一致の時、食後血糖値を測ってください。