造血の時に2大原料、エリスロポエチン(EPO)と鉄分が必要です。
透析患者に対し、貧血の影響が広いです。例えば運動体力・労働能力・食欲・栄養・生活品質などです。
腎不全患者の腎臓はダメージを受けて破壊され、十分のエリスロポエチンが生成できなく、貧血になります。鉄分は赤血球の生成原料ですが、エリスロポエチンは腎臓から生成し、骨髄に刺激して、骨髄は鉄分を利用し赤血球を生成します。
腎不全患者貧血の原因
- 赤血球生成不足(EPO 不足)。
- 赤血球の寿命が短縮(正常者の赤血球平均寿命は 120 日ですが、透析患者は 70 ~ 80 日に過ぎません)。
- 鉄分不足。
- 葉酸またはビタミン B12 不足。
- 消化道出血、黒色の便が出ます。便潛血は陽性反応が起こします。
- 栄養不良。
貧血治療原則
- 腎性貧血の治療原則は患者のヘモグロビン ( Hgb, hemoglobin ) を 11 ~12 g/dl 以上、ヘマトクリット値 ( Hct, hematocrit ) を 33 ~ 36 % 程度に維持することです。
- 医師は貧血患者の状況を判断し、便潜血反応・ヘモグロビン・網赤血球量・体内鉄分貯蔵状況に検査します。
EPO使用
- 腎性貧血の治療のためEPOを使用します。治療中に一部の患者は風邪っぽい症状、例えば筋肉痛等が発生します。通常静脈注射後60 ~ 90 分に発生し、症状は重くなく、継続的にEPOを使用すると発生しません。皮下注射の場合がこの副作用があまり発生しません。
- 他の副作用は高血圧です。約1/3の患者はヘマトクリット値30以上になると発症します。医師の指示に従いEPO量を変更し、あるいは降圧薬を追加すると、この副作用が改善できます。
- EPO 使用後に、定期的にヘモグロビンまたはヘマトクリット値を確認してください。 EPO 治療 2 ~ 4 週間後に貧血が改善されないと、EPOの量を増加する必要があります。ヘモグロビンの目標値に達すると、EPOを減少しでも構いません。
鉄分の補充について
- 患者のトランスフェリン飽和度( transferrin saturation ) は 20 %未満、またはフェリチン( ferritin ) 500 ng/ml未満の場合に、鐵剤治療を開始しなければいけません。トランスフェリン飽和度が50 %以上、またはフェリチンが 800 ng/ml 以上の場合に、体内の鐵分が過剰したため、鐵剤を3ヶ月停止して評価します。
腎性貧血治療に一番重要なことは十分な透析量
- 患者は栄養士に相談して、肝・内臓類・卵黄・牛乳・貝類・赤身・海藻類・豆類・穀類・レーズン・緑色野菜などの鉄分含有食物を補充してください。
まとめ
- 貧血は慢性腎臓病患者の好発合併症ですが、十分の透析と適切にEPO・鉄剤を補充すると、大分改善できます。
- 改善しにくい貧血が発生する場合、原因を究明し改正してください。