人体の第7対脳神経は顔面神経と呼ばれ、顔の表情と目開閉の筋肉に連結します。橋脳近くの顔面神経または伝導路が損傷すると、顔面神経麻痺になります。東洋医学は「面癱」と呼ばれます。
症状
片側の顔面筋が麻痺・感覚喪失・不調和・顔の下半分と口が動けない・目が閉じられない等の症状があります。臨床上、患者は眼瞼が閉じにくい・口が垂れる・口角が下がる・笑えない・歯が露出できない・口笛できない、舌偏位・口角から唾液がもれる・食事がもれる・前頭筋異常などです。
自身ツボマッサージ保健
- 額にしわがない:陽白・頭臨泣ツボをマッサージ。
- 陽白:眉毛中央から前髪際の繋ぎ線の下 1/3 処。
- 頭臨泣:眉毛中央から前髪際の繋ぎ線。
- 眼瞼が閉じにくい:両手の親指で睛明と瞳子髎をマッサージ。
- 睛明:目頭の左右のくぼみ、鼻の付け根の横側。
- 瞳子髎:目尻から親指一本分外側。
- 口角が下がる:地倉穴から頬車へマッサージ,翳風をマッサージ。
- 地倉穴:口角の外方向約5分処。
- 頬車:歯を噛み締めるとボコッと筋肉が持ち上がり、力を緩めると逆にクボミができるところ。
- 翳風:耳たぶを後ろに押して、耳たぶの縁側。
- 法令線なし:四白・迎香と鼻の傍から耳の前へマッサージ。
- 四白:目の下にある骨のふちから真下に指幅1本分移動のクボミ。
- 迎香:小鼻のすぐ脇。
注意事項
- 頭・顔に風が当たらないよう注意してください。帽子・頭巾で保護できます。扇風機から出た風を直接に当たると長時間に冷房場所に滞在することを避けてください。
- 目の保護:目マスクと点眼薬を使用し目を保護します。異物が目に入れないよう、就寝前に点眼薬を使用して目マスクで目を隠してください。手で目をこすらないでください。
- 食物の温度に注意して、口と舌にやけどしないよう注意して、口腔保健を手入れください。
- ツボマッサージ前に乳液またはグリセリンを塗り、毎日6回・1回15~20分のマッサージをしてください。
- 熱湿布:マッサージ後、温かいフェースタオルで顔に熱湿布して、1回10分程度してください。血液循環の促進ができます。
- 鏡に映って、顔の表情の練習をしてください。毎日最低3回、1回5~10分をしてください。
- 眉毛を上げる(額頭のしわが出る)と眉毛をひそめる(眉間のしわが出る)動き。
- 目を閉じる(両眼強く閉じる)・まばたきの動き。
- 口を吸う動き。
- 口で風船を膨る。
- 変な顔の顔表情を試す。
- ガムを噛む。
- 声を出して文書を読む。
- 85%の患者は顔面神経麻痺発症後6週間内に自然回復します。他の15%は顔面神経変性退化が発生し、3~4か月の回復時間が必要ですが、顔面筋肉無力・収縮・顔面がぴくぴくひきつる等の後遺症が残ります。
- 発症直後に鍼灸治療を行うと、一般的に早めに完治できます。